渡辺雄三,亀井敏彦,小泉規実男編

開業臨床心理士の仕事場

A5判 260頁 定価(本体3,800円+税) 2012年9月刊


ISBN978-4-7724-1268-1

 臨床心理学という学問,臨床心理士という仕事は,「臨床心理学的に配慮されたアプローチ」による心理面接にこそ,またそれに支えられた心理療法の実践にこそ,その基本モデルがあるといえるだろう。
 開業心理臨床の場は,そのモデルをもっともシンプルに具現している。シンプルであるがゆえに助けを求める者(クライエント)と手助けしようとする者(セラピスト)はより緊密性を帯び,根源的な関係を希求し切り結ぶ。
 第一章から第十二章までの十二人の開業臨床心理士の仕事場からの報告は、クライエントに対する個人心理療法を揺るぎない中心軸に据えて、あるときは我が身をさらけ出し、あるときは思索の井戸を深く掘り下げながら、自立した専門的職業人としての「臨床心理士」のモデルをそれぞれに提示しています。

おもな目次

序章 臨床心理士の個人開業 渡辺雄三
第一章 開業精神分析的心理療法実践―臨床心理士・平井正三の仕事場 平井正三
第二章 私の開業心理療法―臨床心理士・亀井敏彦の仕事場より 亀井敏彦
第三章 開業の現場から心理臨床実践の基本、マネジメントについて考える―臨床心理士・栗原和彦の仕事場から 栗原和彦
第四章 来談者から持ち込まれるもの、面接者から持ち込まれるもの、肥大し朽ちていくもの―臨床心理士・小泉規実男の仕事場 小泉規実男
第五章 了解の円環―臨床心理士・手束邦洋の仕事場 手束邦洋
第六章 探索から理解へと向かうスペース―臨床心理士・鈴木誠の仕事場 鈴木 誠
第七章 市井の臨床心理士雑感―臨床心理士・宮地幸雄の仕事場から 宮地幸雄
第八章 自己を語る場所として―臨床心理士・長瀬治之の仕事場において 長瀬治之
第九章 分離の不安と転移の深まり開業心理相談室の中での個人開業(その一)―臨床心理士・早川すみ江の仕事場 早川すみ江
第十章 公的機関勤務から一室開業心理臨床へ開業心理相談室の中での個人開業(その二)―臨床心理士・浅井真奈美の仕事場 浅井真奈美
第十一章 大学と開業心理臨床―臨床心理士・大場登の仕事場 大場 登
第十二章 開業心理療法クリニックでの二十年の体験から考えていること―臨床心理士・佐野直哉の仕事場 佐野直哉
あとがき 渡辺雄三