貝谷久宣監修/野呂浩史編

嘔吐恐怖症
基礎から臨床まで

A5判 280頁 定価(本体4,200円+税) 2013年1月刊


ISBN978-4-7724-1286-5

 基礎から臨床までを縦断する「世界初の嘔吐恐怖症モノグラフ」!

 DSMにおいて特定の恐怖症に分類されながらも未発達の研究状況が影響し,いわば屑籠に投げ込まれている嘔吐恐怖は,しかし心療内科や精神科診療において決して稀な病態ではなく,社交不安障害,パニック障害など不安障害の症状としても認められている。さらに症状は遷延性であり,見かけ以上に社会機能障害が強い病態であるにもかかわらず,いまだ標準的な治療法は確立されていない。
 このような状況において,正確な「診断」から,薬物療法・認知行動療法・森田療法・EMDRを中心とする「治療」へとつなげる本書は,はじめての「嘔吐恐怖症モノグラフ」として,嘔吐恐怖症という病態が今後さらに詳しく研究され新しい診断体系がつくられるための布石となり,その症状に苦悩するクライエントを救うための道標となる。

おもな目次

第1部 総論

    第1章|特定の恐怖症 貝谷久宣・兼子 唯
    第2章|嘔吐の生理学的メカニズムと治療への介入 清水栄司
    第3章|嘔吐恐怖症の病態と治療 野呂浩史・荒川和歌子・本間美紀
    第4章|腹部不快症状を示すさまざまな精神疾患とその鑑別 塩入俊樹・市川直樹
    第5章|嘔吐恐怖と躁・うつ 坂元 薫
    第6章|嘔吐恐怖尺度の開発と嘔吐恐怖に対するエクスポージャー 小松智賀・福井 至・貝谷久宣

第2部 各論

    第7章|不安の認知理論と嘔吐恐怖の認知療法 小堀 修
    第8章|吐き気恐怖に対する行動療法 岡嶋美代
    第9章|がん患者の予期性悪心・嘔吐への対応 松山哲晃
    第10章|嘔吐恐怖の森田療法 石山菜奈子・中村 敬
    第11章|嘔吐恐怖症 市井雅哉・大塚美菜子・安田拓歩
    第12章|小児・児童期における嘔吐恐怖症 野呂浩史・荒川和歌子

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書評