ジョージ・A・ボナーノ著/高橋祥友監訳

リジリエンス
喪失と悲嘆についての新たな視点

四六版 250頁 定価(本体2,800円+税) 2013年1月刊 


ISBN978-4-7724-1287-2

 本書の著者ボナーノ(Bonanno, G.)は,リジリエンス(resilience)を「極度の不利な状況に直面しても,正常な平衡状態を維持することができる能力」と定義している。
 ボナーノ博士の研究は従来の悲嘆に関する理論に素朴に疑問を感じるところから出発し,悲嘆や死別の理論として有名なキューブラー・ロスの五段階理論を批判し,9・11同時多発テロ,ココナッツグローブ火災などを例に,心的外傷とリジリエンスについて詳細な考察を展開する。
 本書をグリーフワークに関心のある人にぜひ一読をお勧めしたい。また,愛する人との死別に苦しむ人自身にとっても,そして,そのような人のケアに当たる人にとっても,死にゆくことや死についての肯定的な視点が得られる必読の書といえるだろう。

おもな目次

    第1章 起こりえる最悪の出来事
    第2章 歴史的展望
    第3章 悲しみと笑い
    第4章 リジリエンス
    第5章 真夜中を突っ走れ
    第6章 救い
    第7章 悲嘆に圧倒される時
    第8章 恐怖と好奇心
    第9章 過去,現在,未来
    第10章 来世を想像する
    第11章 中国の悲嘆の儀式
    第12章 逆境の中で強く生きる