チェ・ヨンフィ(崔永熙)著/福井 至,日本行動療法学会第37回大会・第35回研修会準備委員会監訳

スキーマモード・セラピー
チェ・ヨンフィ(崔永熙)の統合心理療法から

A5判 176頁 定価(本体2,800円+税) 2013年5月刊


ISBN978-4-7724-1290-2

 ヤングによって開発されたスキーマ療法は,パーソナリティ障害を中心とした治療抵抗性が強いクライアントに対して著明に変化をもたらす技法として知られている。
 スキーマモードは,「現在活性化しているスキーマ(中核的な信念),コーピング反応,あるいは健康的な反応」と定義され,スキーマへのアプローチがうまくいかなかったクライアントに対して,その時点でのモードに焦点化したスキーマモード・ワークを行うことによって治療へと結びつけることができる。
 本書では著者が開発した,認知行動療法,スキーマ療法,マインドフルネス・アプローチを包括した統合的心理療法について述べ,それを背景としたスキーマモード・ワークの詳細な解説と導入法,また,実際の面接場面に沿って展開される適用例を提示する。
付録には,本書を読み進める上で欠かせないスキーマモード質問紙(SMI)やスコアリングシートなどを付した。

おもな目次

まえがき

第1章 統合的心理療法

    はじめに
    認知モデル
    記憶と感情と心理療法の役割
    臨床家としての歩み─精神分析からのスタート
    臨床家としての歩み─反応を変える薬物療法
    臨床家としての歩み─出来事に働きかける行動療法
    臨床家としての歩み─思考と行動を変容する認知行動療法
    臨床家としての歩み─認知行動療法の応用
    臨床家としての歩み─認知行動療法の限界とスキーマ療法
    臨床家としての歩み─第3の波としてのマインドフルネス心理療法

第2章 スキーマモード・ワーク

    はじめに
    パーソナリティの駐車場
    スキーマ療法に出合うまで
    スキーマ療法について
    早期不適応スキーマ
    スキーマ療法の2つのフェイズ
    スキーマモード
    スキーマモード質問紙
    負になる親
    境界性パーソナリティ障害とスキーマモード・ワーク
    スキーマモード・ワークのステップ

第3章 スキーマモード・ワーク事例

    事例要約
    第36セッション─2007年11月30日
    イメージワーク
    コーピングカード作成とモード間の対話練習

付 録

    スキーマモード質問紙(SMI)
    スコアリングシート
    SMIスコアリングキーと分析
    3つの副標本におけるモードの平均値と標準偏差
    サマリーシート
    分析グリッド(SMI日本語版)

あとがき

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