Advances in Psychotherapy: Evidence-Based Practice Problem and Pathological Gambling

ジェイムズ・P・ウェラン,ティモシー・A・スティーンバーグ,アンドリュー・W・メイヤーズ
貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/福居顯二,土田英人監訳

エビデンス・ベイスト心理療法シリーズ6
ギャンブル依存

B5判 120頁 定価(本体2,400円+税) 2015年6月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1306-0

 娯楽・気晴らしとしてのギャンブルにのめりこむことによって,本人のみならず,家族や職場などに大きな影響をもたらす「問題ギャンブル」「病的ギャンブル」に至る。
 本書では,近年,社会問題化している「ギャンブル依存」について,問題の定義および理論的基礎を概観し,認知行動療法・動機づけ面接に基づいた治療の実際を述べる。
 本書の冒頭の3章では,問題ギャンブルと病的ギャンブルに関する背景知識,これらの問題を理解するための最新のモデル,評価や治療に有用と思われる情報を提供する。第4章では,ギャンブル問題に関しての,筆者らの独自の治療“ギャンブル行為に関する指導による自己変革(GSCG)”を施行する際の詳細についてふれる。次に第5章では,ギャンブルクリニックでのクライエントとのセッションを元に,面接の詳細が述べられる。そして最後の章には,読者に役立つツールや情報を記載している。

おもな目次

監修者序文
序 文
謝 辞
献 辞
1 問題ギャンブルと病的ギャンブルの概要

1.1 用 語
1.1.1 娯楽・気晴らしとしてのギャンブル行為
1.1.2 ギャンブルに関連した弊害の連続体
1.2 定 義
1.2.1 病的ギャンブル
1.2.2 問題ギャンブル
1.3 疫 学
1.3.1 脆弱性の高い人々
1.3.2 ギャンブルの種類とギャンブル問題
1.3.3 ギャンブルが気軽に利用できることによる影響
1.3.4 人口統計学的相関
1.4  経過と予後
1.4.1 悪影響
1.4.2 自然回復,自然治癒
1.5 鑑別診断
1.6 合併症

1.6.1 物質使用障害
1.6.2 気分障害
1.6.3 不安障害
1.6.4 U軸障害
1.7 診断の手法と記録
1.7.1 ギャンブルの重症度を測るための診断面接(Diagnostic Interview for Gambling Severity;DIGS)
1.7.2 South Oaks Gambling Screen(SOGS)
1.7.3 Lie/Bet Questionnaire
1.7.4 ギャンブル行為時間記録振り返り表(Gambling Timeline Follow-back;G-TLFB)
1.7.5 依存重症度指数−ギャンブル下位尺度(ASI-G)
1.7.6 ギャンブラー信念質問紙(Gamblers Belief Questionnaire)(GBQ)
1.7.7 ギャンブラーの自己効力感質問紙(Gamblers Self-Efficacy Questionnaire)(GSEQ)

2 理論とモデル

2.1 嗜癖行動としてのギャンブル
2.2 学習理論
2.3 認知理論
2.4 生物学的理論

2.4.1 家族研究および遺伝的研究
2.4.2 神経伝達物質および神経解剖学的理論
2.5 疾患モデル
2.6 問題ギャンブルについての統合的モデル
2.7 指導による自己変革

2.7.1 ハーム・リダクション
2.7.2 迅速変化反応
2.7.3 自己変革
2.7.4 動機づけのアプローチ

3 診断と治療の指針

3.1 診断的アセスメント
3.2 治療指針
3.3 臨床アセスメント

3.3.1 ギャンブル行為
3.3.2 治療における潜在的な要因の評価
3.3.3 全体的な要因
3.3.4 併存する精神病理
3.4 治 療

4 治 療

4.1 治療法
4.1.1 基本原則
4.1.2 第1段階:助走段階アセスメント
4.1.3 第2段階:動機づけフィードバック
4.1.4 第3段階:引き金と結果
4.1.5 第4段階:オプションと実行計画
4.1.6 第5段階:再発防止
4.1.7 フォローアップ
4.2 作用メカニズム
4.3 有効性と診断
4.4 治療法のバリエーションと組み合わせ
4.5 治療を行う上での問題点
4.6 多文化的問題

5 症例提示

5.1 第1期:助走段階アセスメント
5.2 第2期:治療意欲とフィードバック
5.3 第3期:ギャンブル行為の機能分析
5.4 第4期:代替行動の実施
5.5 第5期:再発防止
5.6 6カ月後のフォローアップ

6 参考図書
7 文 献
8 付録:ツールと資料
監訳者あとがき

エビデンス・ベイスト心理療法シリーズ

    第1巻 『双極性障害』 R・P・レイサー,L・W・トンプソン著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/岡本泰昌監訳
    第3巻 『児童虐待』 C・ウィカール,A・L・ミラー,D・A・ウルフ,C・B・スピンデル著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/福井 至監訳
    第4巻 『統合失調症』 S・M・シルヴァースタイン, W・D・スポルディング, A・A・メンディット著/岸本年史監訳
    第5巻 『ADHD』 A・U・リッケル,R・T・ブラウン著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/松見淳子監訳
    第7巻 『アルコール使用障害』 S・A・メイスト,G・J・コナーズ,R・L・ディアリング著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/福居顯二,土田英人監訳
    第8巻 『社交不安障害』 M・M・アントニー,K・ロワ著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/鈴木伸一監訳
    第9巻 『摂食障害』 S・W・トイズ,J・ポリヴィ,P・ヘイ著/貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/切池信夫監訳