スティーヴン・W・トイズ,ジャネット・ポリヴィ,フィリッパ・ヘイ著
貝谷久宣,久保木富房,丹野義彦監修/切池信夫監訳

エビデンス・ベイスト心理療法シリーズ9
摂食障害

B5判 120頁 定価(本体2,400円+税) 2011年4月刊


ISBN978-4-7724-1309-1

 摂食障害の病態は多様であり,各々の病態に合わせた治療が必要とされる。 本書では,神経性食思不振症(AN),神経性過食症(BN),特定不能の摂食障害(EDNOS)の疫学,診断,アセスメント,また,発症とその維持についての理論的モデルを解説し,臨床場面での認知行動療法を中心としたエビデンスに基づく治療法を提示する。
 障害についての患者用説明シートを含む付録は,治療を効果的に進めるためのヒントともなるだろう。

おもな目次

    1 解説

      1.1 専門用語
      1.2 定義

        1.2.1 神経性食思不振症(AN)
        1.2.2 神経性過食症(BN)
        1.2.3 特定不能の摂食障害(EDNOS)もしくは非定型摂食障害
      1.3 疫学
      1.4 経過と予後
      1.5 鑑別診断
      1.6 併存症
      1.7 診断手順と説明
        1.7.1 構造化された診断面接
        1.7.2 半構造化面接
        1.7.3 自己記入式評価法
        1.7.4 身体的評価

    2 摂食障害の理論とモデル

      2.1 心理的モデル
        2.1.1 Bruchの心理的モデル
        2.1.2 Fairburnの危険因子モデル
        2.1.3 嗜癖モデル
        2.1.4 認知モデル
      2.2 パーソナリティ素因理論
      2.3 生物学的/生理学的モデル
        2.3.1 遺伝理論
        2.3.2 ホルモン理論
      2.4 文化社会モデル
      2.5 統合的/生物心理社会的モデル

    3 診断と治療の適応

      3.1 摂食障害の診断
      3.2 初回面接の実施
      3.3 適切な治療法を確定する
        3.3.1 入院治療について
        3.3.2 デイホスピタルでの治療について
        3.3.3 外来治療について
      3.4 治療決定に影響する要因について
        3.4.1 年齢
        3.4.2 性
        3.4.3 人種/民族
        3.4.4 患者の好む治療法
        3.4.5 臨床症状
        3.4.6 併存症について
        3.4.7 治療歴

    4 治療

      4.1 治療方法
        4.1.1 心理教育
        4.1.2 BNに対する認知行動療法(CBT)について
        4.1.3 ANの認知行動療法
        4.1.4 治療のこつ
        4.1.5 児童思春期のAN患者の家族療法
      4.2 作用機序
        4.2.1 精神力動的治療とそれに関連した治療
        4.2.2 認知行動療法,認知療法,行動療法
        4.2.3 他の「行動療法的」治療
        4.2.4 対人関係療法
        4.2.5 フェミニスト療法
        4.2.6 動機づけ強化療法
        4.2.7 結論
      4.3 効果と予後
        4.3.1 系統的レビューの方法
        4.3.2 転帰の予測因子
      4.4 薬物療法との併用
      4.5 治療実施上の問題点
      4.6 強制的な治療
      4.7 多文化の問題

    5 症例のスケッチ
    6 参考図書
    7 文献
    8 付禄:ツールと資料

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