山根 寛著

臨床 作業療法

四六判 240頁 定価(本体2,800円+税) 2013年7月刊


ISBN978-4-7724-1318-3

 ひとは生きるために作業をする。作業することで成長する。作業することで不安を軽減し,生活を楽しむために作業をする。作業療法とは,そのだれもが生きるために日々おこなっている生活のいとなみ,その人にふさわしい生活を送るために必要な作業行為ができるよう手を添えることである。
 作業をもちいる治療・援助のすべてが、対象者とのかかわりのなかにある。基礎研究から得られた理論もモデルも、臨床を通した検証を抜きには成り立たない。作業療法は、臨床に始まり臨床に終わると言っても過言ではないだろう。
だからこそ今、『臨床 作業療法』なのである。
 本書は1980年代初頭から作業療法の臨床、教育、臨床研究に携わってきた著者が、体験を通して得た『確からしさ』を書き留めた、臨床の覚え書きである。最終章には著者による『作業療法臨床のコツ』も掲載している。
 「生きる」ということを改めて考えさせられる1冊である。

おもな目次

序にかえて なぜ「臨床作業療法」?

第1章 身体そして作業

    わたしという身体と作業
    病気・障害と作業・身体
    作業療法における作業とは

第2章 作業をもちいる療法の基本

    作業をいとなみ作業がつむぐ
    病気や障害のとらえ方
    作業療法のしくみ―治療・援助形態
    回復状態と作業療法
    作業療法導入のコツ
    作業療法における評価の視点
    他の治療との関係

第3章 作業をつかう

    作業で護る―安心・安全の保障
    作業で満たす―基本的欲求の充足
    作業で取りもどす―心身の基本機能
    作業で知る―作業遂行特性
    作業で学ぶ―普通のことの確かな感覚
    第4章 作業療法の臨床
    統合失調症圏の障害
    気分(感情)の障害
    神経症性の障害
    パーソナリティの障害
    摂食障害
    精神作用物質による障害
    アスペルガー障害

第5章 作業療法臨床のコツ

    作業療法の原則

あとがき