Criminological Theory:Context and consequences

J・ロバート・リリー,フランシス・T・カレン,リチャード・A・ボール著/影山任佐監訳

犯罪学(第5版)
理論的背景と帰結

B5判 480頁 定価(本体12,000円+税) 2013年11月刊



ISBN978-4-7724-1342-8

 現代の犯罪には、ストーカー、ハラスメントなど現代型新型犯罪も生まれ、多種多様な側面をもつ複雑な事象のため、犯罪者学、被害者学、犯罪社会学等の協力、共同作業といった、多面的・総合的なアプローチが必要不可欠となっている。
 本書は、初版から20年かけて改訂を重ねた『犯罪学』第5版の全訳である。犯罪学理論について、主に犯罪社会学の視点から、古典から現代の最新理論までをわかりやすく解説している。さらに知識社会学的文脈から各理論の誕生を分析し、これら諸理論のその後の運命、現在的状況までも言及するという包括的内容で、しかもこれらの理論の分析と紹介、記述、比較、利点と短所、批判は一党一派に偏らず、きわめて客観公正な立場から論じているのが特色である。
 最後は、まだ進展中の領域である犯罪学研究の将来的展望を示し、刻々と変化する社会的背景に合わせた多面的、統合的な理論構築の可能性を秘めている。
 犯罪学を志すすべての方に読んでいただきたい一冊である。

おもな目次

序文
第1章 理論の背景と帰結
第2章 「犯罪人」を求めて
第3章 個人主義を排除する―シカゴ学派
第4章 米国社会における犯罪―アノミー理論と緊張理論
第5章 孤立としての社会―統制理論の源流
第6章 統制の複雑さ―Hirschiの二つの理論とその後
第7章 政府による介入のアイロニー―ラベリング理論
第8章 社会的力と犯罪構成―葛藤理論
第9章 批判理論の新たな方向
第10章 犯罪学のジェンダー化―フェミニスト理論
第11章 権力者の犯罪―ホワイト・カラー犯罪の理論
第12章 罰を取り戻すこと―保守派犯罪学
第13章 日常生活で犯罪を選ぶ―日常活動と合理的選択理論
第14章 「犯罪人」の探求の再検討―生物社会論
第15章 犯罪者の発達―ライフ・コース理論
文献
監訳者あとがき