中山和彦編著/須江洋成,岩崎弘,高橋千佳子著

てんかんの生活指導ノート
生活の質を高めるために―すべきこと,してはいけないこと

A5版 230頁 定価(本体2,800円+税) 2014年3月刊 


ISBN978-4-7724-1353-4

 てんかん(epilepsy)とは「種々の病因によってもたらされる慢性の脳疾患」であり,古くはソクラテスやカエサルが発病した記録が残っている。その発症率は,人口の1%前後,“100人に1人”と言われている。
 本書は,就学,就職,運転免許,結婚,出産,といった生活の知恵に関することから,服薬,断薬,発作,など治療についての事柄まで,てんかんという病気への正しい理解と当事者,家族がよりよく生きるための生活指針を易しく解説したものである。これら日常的な項目は,すべて著者らが実際に体験した患者との出会いと臨床の記録をもとに記述されている。
 当事者と家族,援助者への易しく詳しい最良の入門書。

おもな目次

序章:てんかんの基礎知識
第1部 てんかんを理解する一般的なこと

    てんかん治療にかける想い
    「生活の質」を高めるために
    てんかんを診断するとき
    検査について
    偽発作の意味するもの
    偽発作をもつ意味
    てんかんと性格についての話
    てんかんに付随する重症度
    高齢におけるてんかんについて
    脳を鍛えよう!
    おとなのてんかん 年をとっても「てんかん」は発症する
    女性とてんかん
    家族の感情表出

第2部 治療に関すること(薬に関すること)

    抗てんかん薬血中濃度測定の今どきの意味は?
    怠薬の意味すること
    薬剤の整理と日常生活
    断薬の条件とタイミング
    抗てんかん薬は気分を調整する
    腎不全・透析における抗てんかん薬治療の注意点
    てんかんと「うつ」について
    いい病院いい先生って!?
    発作をしめくくること
    諦めずに治療を続けること
    ムダな治療を仕分けする
    新規抗てんかん薬が投げかける課題とは

第3部 生活指導に関すること

    就学について(その1)
    就学について(その2)
    就学について(その3)
    就労の第一関門
    就労を困難にさせている要因
    てんかんと月経について
    結婚について(その1)
    結婚について(その2)
    病気とともに結婚すること
    てんかんと妊娠・出産についての話(その1)
    てんかんと妊娠・出産についての話(その2)
    運転免許にまつわる問題
    てんかんと免許について改めて思うこと
    働くということ
    このサイズが気に入っている
    発作について知っておいてほしいこと
    スポーツを楽しむ
    睡眠とてんかんの話
    睡眠環境改善ノススメ
    てんかんとアルコールの話
    発作の起こりやすい状況とは?
    発作を目撃したら
    共依存とは

第4部 今後の展望,これからのこと

    改めててんかんとは?の話
    真のQOL向上とは?
    セカンドオピニオンについて
    精神保健福祉法に関わること
    日本一になる
    法改正のその後
    特例子会社
    「いい夫婦の日」に思う
    弱っているひとに対する心づかい
    不安に向き合って生きること
    プライドは奪われない
    迷走神経刺激療法について
    あらためて,てんかん発作を考える
    てんかんが慢性に経過することの意味
    自立への道は険しい?

付録:てんかん発作のQ&A