摂食障害を患う愛するわが子を援助することは,容易な仕事ではない。援助する家族は,しばしば,どのように対処すればよいか分からず,それが摂食障害の症状が長引くことにつながる。本書は,摂食障害患者の支援に携わる専門家と,専門家ではない家族がお互いに積極的に協力し合って,患者や全ての家族の生活の質が向上することを目指している。
 本書は,家族や患者と共同作業を行う臨床家にとって,分かりやすい手引書となるだろう。摂食障害の症状を長引かせる対人関係要因を減らし,病気に対する個人的な反応を家族が管理し,変化のために役立つ実践的で情緒的な支持的環境を家族が提供するためのスキルと知識を教示している。本書の付録資料である「家族のためのツールキット」は,家族それぞれに特有の援助スタイルを発見するのに役立つワークシートである。
 本書は,摂食障害の援助に携わる全ての臨床家にとって,読み応えのある内容となっている。入院治療や外来治療,地域支援やデイケアなどを含めた,あらゆる種類の援助に携わる現場に関連している。

ジャネット・トレジャーは,モーズレイ病院の精神科医で,キングスカレッジ・ロンドンの教授である。

ウルリケ・シュミットは,モーズレイ病院のコンサルタント精神科医で,キングスカレッジ・ロンドン精神医学研究所の教授である。

パム・マクドナルドは,キングスカレッジ・ロンドン精神医学研究所で,博士課程に在学している。