In Our Client's Shoes : Theory and Techniques of Therapeutic Assessment


スティーブン・E・フィン著/野田昌道・中村紀子訳

治療的アセスメントの理論と実践
クライアントの靴を履いて

A5判 368頁 定価(本体4,500円+税) 2014年5月刊


ISBN978-4-7724-1369-5

 治療的アセスメントは,ロールシャッハとMMPIのテストバッテリー,カップルが共同参加するコンセンサス・ロールシャッハを活用し,法則定立的なテスト結果に光輝くクライアントの個性記述的な意味(idiographic meaning)を発見しながら,査定者が治療者となるプロセスでもある。しかし「共感の拡大鏡」を駆使する査定者は,クライアントの根源的な「真実」を探査するのではない。査定者が提示するのは,クライアントの想像を超えたクライアント自身の「物語」である。体系的理論と具体的事例から学ぶ,クライアントへの深い共感に裏打ちされたヒューマニスティックなアセスメントの方法論。

おもな目次

第1章 治療的アセスメントとは何か
第2章 心理アセスメントの力と可能性を正しく評価する
第3章 治療的アセスメント―ハリーは賛同してくれるかな?
第4章 治療的アセスメントはいかにしてヒューマニスティックなものになったのか(メアリー・E・タンセンガーとの共著)
第5章 セラピーの途中でクライアントにロールシャッハを実施する
第6章 「防衛的な」テストプロトコルについてクライアントにフィードバックする
第7章 MMPI-2とロールシャッハの結果を統合したアセスメントフィードバック
第8章 アセスメント介入セッション―「ソフトな」テストを使って「ハードな」テストの結果をクライアントとともに検討する
第9章 優位・劣位・等位―アセスメント・コンサルテーションのコラボレイティブモデル
第10章 「ADD」の男性との治療的アセスメント
第11章 ロールシャッハの協働継列分析
第12章 カップルに対するアセスメント介入としてコンセンサス・ロールシャッハを用いる
第13章 「助けたいと思っただけなのに」―治療的アセスメントの失敗
第14章 家族システムへの介入としての協働的な子どものアセスメント
第15章 大学院の必修科目として治療的アセスメントを教える
第16章 あなたはそんな人じゃないと言って―コントロール・マスタリー理論と治療的アセスメント
第17章 間主観性理論から見た心理アセスメントの課題と教え
第18章 心理アセスメントから学んだ深い思いやりと毅然とした態度
第19章 結論―治療的アセスメントの実践