加納寛子著

いじめサインの見抜き方

A5判 192頁 定価(本体2,400円+税) 2014年7月刊


ISBN978-4-7724-1373-2

 いじめを解決する鍵はどこにあるのか――。いじめは常に起きており,多様化しながら子どもたちを取り込んでいる。無視,からかいから暴力行為にまで及び,果ては子どもの心や命を危機にさらすこともしばしばだ。SNSは新たな“いじめツール”となり,いじめそのものもエンターテインメント化している。これら現代的いじめの特徴を踏まえ,深刻な事態に陥らないよう解決を図っていくためには,早期発見と早期対処しかないと著者は言う。こうした問題意識から,子どもたちから発せられるさまざまなサインをキャッチし,早期解決のための手立てをまとめたのが本書だ。第1部では,従来型のいじめはもとよりネット社会におけるさまざまないじめの諸相を15章にわたり解説し,第2部では机,持ち物,表情や言動,そしてSNSなどから予兆を見つける手法を明らかにする。第3部では,関係機関との連携も含めた具体的対応策を提示した。読み進んでいく各章ごとに,読者はいじめの見とりと手立ての鍵を手に入れていくことになるだろう。

おもな目次

はじめに

第1部 現代的いじめの特徴

    1章 いじめは常時起きている
    2章 KS(既読スルー)─いじめを助長するソーシャルメディア─
    3章 被害・加害のハードル
    4章 スマートフォンやインターネット利用に制限をかけても解決しない
    5章 ネット依存─過渡期には摩擦がつきもの─
    6章 暇つぶし
    7章 リゾーム的に増殖するネットいじめ
    8章 エンターテイメント化するネットいじめ
    9章 嘘が真実となる瞬間─スリーパー効果─
    10章 ネット上のデマが信頼されやすい理由─ランチョン・テクニック─
    11章 匿名性の是非
    12章 仮想世界でのいじめ問題
    13章 子どもよりひどい大人のいじめ
    14章 誰にでもルサンチマンはある
    15章 現代的傍観者

第2部 いじめのサインの見抜き方

    16章 いじめを見つける鍵のありか
    17章 机の観察からいじめのサインを見つける
    18章 持ち物からいじめのサインを見つける
    19章 表情や言動からいじめのサインを見つける
    20章 SNSからいじめのサインを見つける
    21章 ネットいじめ

第3部 対策

    22章 ネットいじめ発見の限界
    23章 警察への通報
    24章 いじめグループに誘われたら?
    25章 いじめに関する法律
    26章 いじめ早期発見のための対策
    27章 多元的いじめの分類と対処法
    28章 ネットいじめの分類と対処法

付 録 いじめサインを見つけるためのフローチャートとワークシート
索 引