渡辺俊之,小森康永著

バイオサイコソーシャルアプローチ
生物・心理・社会的医療とは何か?

四六判 260頁 定価(本体3,400円+税) 2014年8月刊


ISBN978-4-7724-1380-0

 「バイオサイコソーシャル(BPS)モデル/生物・心理・社会モデル」。中核的な医療モデルとして今やあらゆる医療関係者が口にし,その重要性は疑うべくもない。……しかし,それは本当のところどういうことなのか?本書は,還元主義的生物医学モデルへの批判のなかで新たなパラダイムとして誕生したBPSモデルについて,その根幹であるシステム理論と,創始者ジョージ・エンゲルの記念碑的な仕事を概観し,また近年の批判に応えながら,臨床要素の列挙やヒューマニズムのすすめにとどまらないその多元的な姿を描き出す。エンゲル直系の実践である「メディカル・ファミリーセラピー」,エビデンス・ベイスド・メディシン(EBM)と輻輳しながら進行する「メディカル・ナラティヴ・プラクティス」,そして多様な領域へのBPSの応用は,「全人的に患者を観察し介入せよ」というお題目を超えて,BPSモデルの射程と広がりをこれからの臨床のためにアップデートする一つの試みである。

【理論編】

    第1章 心身二元論からバイオサイコソーシャルモデルへ
    第2章 エンゲルが本当に書き残したこと?BPS批判に応える
    第3章 BPSと時間精神医学
    第4章 二一世紀のBPSアプローチ
    間奏 エンゲルとは誰か? ?ジョージ・エンゲルのバイオサイコソーシャル

【技法編】

    第5章 メディカル・ファミリーセラピー
    第6章 メディカル・ナラティヴ・プラクティス
    第7章 BPSSインタビュー

【応用編】

    第8章 高齢者
    第9章 プライマリケア
    第10章 緩和ケア
    第11章 スピリチュアルペイン
    補遺 私のエンゲル