池田 健著

DSM・ICD対応
臨床家のための精神医学ガイドブック

A5版 304頁 定価(3,600円+税) 2014年12月刊 


 
 

ISBN978-4-7724-1391-6

 近年の精神医学では従来の「深く掘り下げてその人の心理を追求する」傾向が薄れ,「操作的診断」(ICD分類およびDSM分類)で診断を下す方向にある。しかし他方で,操作的診断が生まれた経緯を知らないまま,臨床に従事している心理職はいまだ多い。ICD分類に準拠して事例を提示し,身体疾患についての医学的知識,心理学的知識,薬物の作用/副作用を解説しながら,臨床現場での診断/対応例を紹介する実践的な入門書。

おもな目次

第1章 操作的診断の概要とつきあい方
第2章 ケースから学ぶ診断・知識・考え方

    ケース1 認知症とうつ病
    ケース2 血管性認知症
    ケース3 物質関連障害,嗜癖性障害群
    ケース4 統合失調症
    ケース5 統合失調症
    ケース6 統合失調感情障害
    ケース7 感情障害(うつ病のスクリーニング)
    ケース8 気分(感情)障害(定型うつ病,うつ病親和性パーソナリティ)
    ケース9 気分(感情)障害(非定型うつ病)
    ケース10 気分変調症・認知行動療法
    ケース11 症状精神病・演技性パーソナリティ
    ケース12 不安症群(不安神経症,不安障害),遺伝と環境
    ケース13 強迫症(強迫性障害)・強迫性パーソナリティ障害
    ケース14 身体表現性障害(身体症状症および関連症群),転換性障害
    ケース15 摂食障害(拒食症,過食症)
    ケース16 境界性パーソナリティ障害,ボーダーラインパーソナリティ障害
    ケース17 知的障害
    ケース18 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)
    ケース19 注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)
    ケース20 詐病

第3章 心理士や精神科医のストレスとライフサイクル別の対応

Column 1 アルツハイマー病最初の症例,オーギュスト・データー(Auguste Deter)とアロイジウス・アルツハイマー(Aloysius Alzheimer)
Column 2 レビー小体病(小阪病),レビー小体型認知症,クレペリンと斎藤茂吉 41
Column 3 蘆原金次郎(蘆原将軍,蘆原天皇)
Column 4 患者さんはありがたいなあ
Column 5 患者さんとの心の距離
Column 6 畳部屋について考える
Column 7 人類の歴史とこころ,落ち込み
Column 8 歴史が動いた日1952年1月27日
Column 9 操作的診断と学問―DSM分類について
Column 10 操作的診断と学問,ICD分類について
Column 11 杞憂(杞人の憂い)と不安障害,うつ病
Column 12 政治と医学について―古代から中世
Column 13 中世以降の医学とEBM,操作的診断
Column 14 利益相反(COI:Conflict of Interest)について
Column 15 DSM-5における変更点―多軸診断の消滅とスペクトラムの登場
Column 16 DSMにおける問題―ディメンジョン分類とdiseaseとdisorder
Column 17 精神医学的に見た『窓ぎわのトットちゃん』考
Column 18 知っておきたい事件と人物―ほらふき男爵ミュンヒハウゼン