伊藤直文編/講師:村山正治,平木典子,村瀬嘉代子

心理臨床講義

A5判 255頁 定価(本体3,400円+税) 2015年8月刊 


 
 

ISBN978-4-7724-1442-5

 めまぐるしく移ろう時代の流れの中で,心理臨床も常にその時々の要請に対応し,さらにその質を向上させることが求められている。
 本書では,わが国の心理臨床の礎を築き,先頭に立って牽引してきた三人の先達,村山正治,平木典子,村瀬嘉代子が,それぞれの講義の中で自身の臨床の原点を振り返り,心に留め置くべきポイントやヒントをちりばめながら,臨床スタイルの確立に至る道のりを語る。第U部では,第一線で心理臨床の仕事に取り組んでいる臨床家による,各講師への講義の内容をふまえたインタビューを収載し,三人の仕事をさらに深く明確に浮かび上がらせている。また,第V部で,講義の企画者である大正大学カウンセリング研究所の教官により,心理臨床における各領域の現状が心理職の心得とともに述べられる。
 斯界の大家が紡ぎ出す珠玉の言葉は,臨床家に多くの気づきをもたらし,日々の営為の糧となるに違いない。
 本書の全体を通読することで,心理臨床の過去から現在,そして近い将来の課題とその先の展望を読み取ることができるであろう。

おもな目次

序文 伊藤直文

第Ⅰ部 心理臨床講義

  • 福岡人間関係研究会・あるパーソン・センタードコミュニティの創設・展開・活動から学んできたこと―21世紀における人間・組織・リーダー・コミュニケーションのあり方に示唆するもの 村山正治
  • 心理療法におけるライフ・キャリア開発という視点 平木典子
  • 心理臨床の本質とこれから―専門性と人間性,そして社会性 村瀬嘉代子

第Ⅱ部 講師にきく

  • 村山正治先生にきく
  • [インタビュー・構成]日笠摩子(保坂 怜・笠井恵美)
  • 平木典子先生との対話
  • [インタビュー・構成]森岡由起子(生地 新:司会,柴田康順,福島 靖,吉村梨紗)
  • 村瀬嘉代子先生インタビュー
  • [インタビュー]伊藤直文・西牧陽子

第Ⅲ部 心理臨床の諸相

  • 教育相談・スクールカウンセリングのこれからと“原点” 卯月研次
  • 面会交流支援と心理臨床 青木 聡
  • 発達障害と心理臨床 井澗知美
  • クレバーハンス―臨床心理学への示唆 玉井邦夫
  • 支援者にとっての被害者/被災者支援 ノ田多美
  • 組織臨床コンサルタントという発想 廣川進
  • 心理臨床の倫理と社会常識 伊藤直文