Schema Therapy in Practice : An Introductory Guide to the Schema Mode Approach

アーノウド・アーンツ,ジッタ・ヤコブ著/伊藤絵美監訳/吉村由未訳

スキーマ療法実践ガイド
スキーマモード・アプローチ入門

A5判 360頁 定価(本体4,400円+税) 2015年8月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1447-0

 スキーマ療法は、境界性パーソナリティ障害(BPD)をはじめとするパーソナリティや対人関係に長期的課題を抱えたクライエントを対象に、アタッチメント理論,力動的アプローチ,ゲシュタルト療法を有機的に組み込みながら構築された、認知行動療法をコアモデルとする統合的アプローチとして知られる。そして、幼少期の感情欲求が満たされなかった結果生まれる「早期不適応的スキーマ」を、本人のライフヒストリーを通じて明らかにし、密接な治療関係と協同的な臨床技法を駆使して、スキーマの「呪縛」からの回復を目指す。
 ジェフリー・ヤングの「バイブル」=『スキーマ療法』(金剛出版[2008])では「オリジナルモデル」と「モードモデル」が提唱され、前者は「特性」を見るモデル,後者は「状態」を見るモデルとして、この両輪が当事者の回復に不可欠とされる。4つのモードのカテゴリー(チャイルドモード、非機能的コーピングモード、非機能的ペアレントモード、ヘルシーアダルトモード)は、さらに10のスキーマモードに分類され、各モードへの対応が個別に設定されている。この個別のケアが「モードワーク」と呼ばれ、適切なケア、感情欲求の承認、安全・安心の提供を通じて、当事者の内なる「ヘルシーアダルトモード」(健全な大人のモード)を育てていく。「モードワーク」は、セラピストが当事者の「養育者」となってケアする「治療的再養育法」と並んで、本書のポイントとなる。
 ジェフリー・ヤングのスキーマ療法を理解し、よりよく臨床活用するためのプラクティカルガイド!

おもな目次

★第1部 ケースの概念化

  • 第1章 スキーマ療法とは
  • 第2章 モードの概念
  • 第3章 モードの概念について当事者と話し合う

★第2部 治療

  • 第4章 治療の全体像
  • 第5章 コーピングモードを克服する
  • 第6章 脆弱なチャイルドモードに対応する
  • 第7章 怒れるチャイルドモードと衝動的チャイルドモードに対応する
  • 第8章 非機能的ペアレントモードに対応する
  • 第9章 ヘルシーアダルトモードを強化する

関連図書

『スキーマ療法』 J・E・ヤング,J・S・クロスコ,M・E・ウェイシャー著/伊藤絵美監訳
『認知行動療法を提供する』 伊藤絵美,石垣琢麿監修/大島郁葉,葉柴陽子,和田聡美,山本裕美子著
『認知行動療法を身につける』 伊藤絵美,石垣琢麿監修/大島郁葉,安元万佑子著
『認知行動療法を学ぶ』 下山晴彦編
『認知行動療法 実践レッスン』 神村栄一編
『セルフ・コンパッション』 クリスティーン・ネフ著/石村郁夫,樫村正美訳