REFLECTING PROCESSES: Conversations and Conversations about the Conversations

トム・アンデルセン著/鈴木浩二監訳

リフレクティング・プロセス(新装版)
会話における会話と会話

A5判 176頁 定価(本体3,200円+税) 2015年10月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1456-2

 1987年に米国のFamily Process誌に掲載された1編の論文が家族療法の新しい流れとなった。本書の著者であるトム・アンデルセンによるThe reflecting team:Dialogue and meta-dialogue in clinical workがそれである。この論文は,ミラノ派やドゥ・シェイザー,グーリシャン,アンダーソンらの論文とともに,90年代の家族療法を位置づける鍵概念となり,同時に実践方法ともなった。本書は,そのアンデルセンを中心に発刊された『リフレクティング・チーム』を本邦のために,著者自ら『リフレクティング・プロセス』として編集し直したもので,本書のために書き下ろした思惟的論文も収載する。
 「リフレクティング・チーム」とは,セラピストと観察者,そしてクライエントが互いに意見を反響させ,異なった循環を生み出すことで解決を図る技法である。しかし,そこから発生した「リフレクト」という概念は単なる技法論にとどまらず,会話や解釈,言語そのものにまで連関しているもので,ナラティブセラピーをはじめとするポストモダン・セラピーに深い影響を与えている。読者は読了後,自身のパラダイムが転換していることに気づかされるだろう。
 21世紀を生き抜くすべての心理療法家のための本である。

おもな目次

序文 鈴木浩二
序説 トム・アンデルセン
まえがき ジャーゲン・ハーゲンズ
第Ⅰ部 リフレクティング・チーム

  • 1.リフレクティング・チームの背景と歴史
  • 2.基本的概念と実践の構造
  • 3.実践のための指針

第Ⅱ部 対話についての対話

  • 4.マイクとある問題についてのさまざまな定義
  • 5.旅立ち,見送り,置き去りについての話─リフレクティングによる4つの話し合い─

第Ⅲ部 さらなるリフレクションズ

  • epilogue1.本書の終わりは新たな始まり
  • epilogue2.‘The Reflecting Team’に対する2年後のリフレクション
  • epilogue3.1994年,6年後の本書との再会