Inside the Session : What Really Happens in Psychotherapy

ポール・ワクテル著/杉原保史監訳/杉原保史・小林眞理子訳

ポール・ワクテルの心理療法講義
心理療法において実際は何が起こっているのか?

A5判 400頁 定価(本体5,200円+税) 2016年2月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1473-9

 心理療法について論じた本は多くあるが,心理療法のセッションをありのままに記述した本は稀にしか存在しない。ポール・ワクテル自身による3セッションの逐語録を詳細な解説とともに収録した本書は,ワクテルがリードしてきた統合的心理療法をケースで学べる理論書であり,「心理療法において実際は何が起こっているのか?」を具体的ケースに即して検証する臨床実践書でもある。
 精神分析と行動療法を基礎として,他のさまざまな学派との接触を糧に改訂を繰り返し,認知行動療法,システミック・アプローチ,ヒューマニスティック・アプローチの要素を併せ持つに至ったワクテルの統合的心理療法は,『心理療法の統合を求めて――精神分析・行動療法・家族療法』『心理療法家の言葉の技術[第2版]――治療的コミュニケーションをひらく』(いずれも金剛出版)の理論的考察を経て,ついに本書においてその具体的な実践スタイルを明らかにする。ページをめくるたびに,セラピストの耳の傾け方,言葉の使い方,表現のニュアンス,共感の示し方,クライエントへの注目,治療関係の築き方がワクテル自身のコメントとともに披露され,単純にマニュアル化することができない心理療法のより深い理解に読者を誘う。
 統合的心理療法をリードしてきたワクテルが自らのセッションを披露した,一歩上を行く心理臨床をマスターするための必読書。

おもな目次

第1部−基礎となる前提と原理

  • 1 地面の視点から見た心理療法
  • 2 2つの頭のなかで――トゥー・パーソンの視点ならびに理論と実践に対するその示唆

第2部−セッション

  • 3 ルイーズ――セッション1
  • 4 ルイーズ――セッション2
  • 5 メリッサ

第3部−考察

  • 6 セッションを振りかえって