ロナルド・ブリトン著/松木邦裕監訳/古賀靖彦訳

新装版 信念と想像:精神分析のこころの探求

A5判 270頁 定価(本体4,500円+税) 2016年5月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1488-3

 本書は,著者ブリトンの長年の精神分析臨床に基づいた著作であり,現役の精神分析家が,日々の臨床と豊かな精神分析の知識,文学や哲学についての深い造詣を創造的に練り上げた重要な文献である。
 本書の特性は第一に,精神分析や心理臨床,精神保健の実践に役に立つ新しいこころについての理論や治療介入の技法を提供してくれるところにある。こころの臨床に携わる人たちの人間理解を深めたり,理解のための新しい視点をもたらし,そのかかわりに有用な方法を豊かに示してくれる。また,その主題から展開している文学や哲学についての奥深く新鮮な見解は,精神分析,精神保健や心理の臨床家のみならず,思索家,そして文学に関心を抱く人たちをも満足させるに違いない。

おもな目次

日本語版への序
本書を手にとっておられる方に――監訳者による紹介
この本の紹介
1 信念と心的現実
2 名づけることとコンテインすること
3 抑うつポジションにおけるエディプス
4 主観性,客観性,および三角空間
5 信じることの保留と「アズイフ」症候群
6 抑うつポジションの前と後:Ps(n) →D(n) →Ps(n+1)
7 分析と日常生活における自己満足
8 分析家の直感:選ばれた事実,あるいは過剰に価値づけられた考え?
9 白日夢,空想,およびフィクション
10 もう一方の部屋と詩空間
11 ワーズワース:存在の喪失と喪失の存在
12 実存の不安:リルケの『ドゥイノの悲歌』
13 ミルトンの破壊的自己愛者,あるいはブレイクの本当の自己?
14 ウィリアム・ブレイクと知的自己愛
15 公表の不安