牛島定信+精神療法編集部編 『精神療法』増刊第2号


現代の病態に対する〈私の〉精神療法

B5判 242頁 定価(本体2,800円+税) 2015年6月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1435-7

 現代の精神疾患の治療体系は「科学性」「システム化」に基盤を置いているといってよいだろう。薬物療法が非常に理論的となり、患者の脳機能の動態を見ながら処方をしているようである。また、薬物療法で症状が治まったら、デイケアによる社会感覚の回復、さらには復職ないしは復職支援の活動がシステム化されている。こうした薬物療法、社会療法の中で、患者の「存在感」「生活や人生」「人間的成長」といったことに無関心でもいいのだろうか?
 「精神療法」は時代を超えて考えるべきテーマである。
 第Ⅰ部ではその道の洞察が深い大先輩に学派を超えた半世紀を振り返り、精神療法を考えていただき、第Ⅱ部では現在の精神医学の中で指導的な立場の方々にご登場願った。第Ⅲ部では、精神療法家としてその道を極められた方々に現在の精神療法の姿を描き出していただき、第Ⅳ部では、臨床現場でご活躍中の方々に、第Ⅴ部では、生物学的志向の高まる精神医学教室の中心で、自らの精神療法を形作ろうとしておられる若手の精神科医の方々に「精神療法の現在」を語っていただく。

おもな目次

Ⅰ この半世紀を振り返って

1 原田憲一
2 西園昌久
3 村瀬嘉代子

Ⅱ 精神医学講座担当者としての私の精神療法

1 矢部博興
2 笠井清登
3 池淵恵美
4 水野雅文
5 松永寿人

Ⅲ 精神療法家として生きて現在は

1 松木邦裕
2 岡野憲一郎
3 山中康裕
4 野村俊明
5 北西憲二
6 真栄城輝明
7 小谷英文
8 大野 裕
9 中村伸一

Ⅳ 臨床現場での私の精神療法

1 白波瀬丈一郎
2 川谷大治
3 蟻塚亮二
4 中尾智博
5 原田誠一
6 武田龍太郎
7 松崎一葉
8 林 直樹
9 齊藤万比古
10 平島奈津子
11 安藤久美子
12 堀川直史

Ⅴ 生物学志向の精神医学教室での「私の精神療法」

1 賀古勇輝
2 喜多洋平
3 上田昇太郎
4 松村博史
5 野間俊一