竹内健児編

心理検査を支援に繋ぐフィードバック
事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方[第2集]

A5判 230頁 定価(本体3,400円+税) 2016年8月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1507-1

 心理検査は,クライエントとの臨床の始まりのこともあれば,関係の途中のエピソードのこともあり,そのクライエントとは検査だけのかかわりとなることもある。チームワークで進行する現代の多忙な臨床現場では,ともすると検査結果のクライエントへの伝達は形式的なものとなりやすい。日々行われる検査の時間をクライエントのこれからに寄与するものとするためには,臨床家は検査を通して個性的な受検者像を捉え,単なる結果の伝達を超えた共有をクライエント/臨床チーム双方と行えなければならない。
 本書は多様な現場と経緯において心理検査を受検したクライエントに,「客観的かつ支持的な」検査結果の共有を試みた現場の臨床家の8つの事例を収載する。各事例にはベテラン臨床家が検討を加え,それぞれの事例にさらなる厚みをもたらしている。2009年刊行の第1集と同様,受検者へのフィードバックとスタッフへの報告のやり取りを逐語で収録,報告書式を示した。

おもな目次

第1章:心理検査の客観的で支持的なフィードバックを目指して/竹内健児
第2章:小学校就学を控えて小児科を受診した男児に知能検査を実施した事例/森名月/[コメント]篁倫子
第3章:チック症状を主訴として来談した,発達障害の疑いがある9歳女児の事例/山口恵理/[コメント]吉岡恒生
第4章:就労での躓きをきっかけに療育手帳の取得に至った20代前半の女性の事例―知的障害者更生相談所における判定としての心理検査/福田香織/[コメント]川畑隆
第5章再就職を目標にしている20代の女性入院患者に対する心理検査の活用―デイケアスタッフと協働した事例/宮部由紀
[コメント]高橋靖恵
第6章:職場での不適応を悩み,自分は「アスペルガー症候群」ではないかと疑った30代女性の事例―心療内科診療所における臨床実践から/森崎志麻/[コメント]吉川眞理
第7章:発達障害を疑って自ら心理検査を希望した30代女性の事例/柿田明梨/[コメント]篠竹利和
第8章:自殺企図を起こして救急搬送された40代男性のアセスメント/天満弥生/[コメント]吉村聡
第9章:認知症が疑われた高齢者糖尿病患者への認知機能検査を他職種連携へと活用した事例/水戸薫/[コメント]久保克彦
あとがき