Group Schema Therapy for Borderline Personality Disorder : A Step by Step Treatment Manual with Patient Workbook

J・M・ファレル,I・A・ショー著/伊藤絵美監訳/大島郁葉訳

グループスキーマ療法
グループを家族に見立てる治療的再養育法実践ガイド

A5判 480頁 定価(本体6,200円+税) 2016年11月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1528-6

 グループを家族として治療的再養育を促進させるスキーマ療法の進化形態「グループスキーマ療法」実践ガイドブック。
 スキーマ療法では,早期不適応的スキーマ(形成期は適応的だったかもしれないが大人になるにつれてその人に不適応をもたらすスキーマ)を乗り越える「オリジナルモデル」と,現在活性化されているスキーマとそれに対するコーピングによって当事者が「今・ここ」での状態を理解する「モードモデル」,この2つのモデルを使って回復につなげていく。
 さらにスキーマ療法に固有の治療関係を築く「治療的再養育法(limited reparenting)」では,セラピストは当事者の「健全な親」,当事者は相互に「兄弟姉妹」となり,治療構造という限られたコンテクストにおいてセラピストと当事者が「家族」となる。この点においてスキーマ療法は,従来の認知行動療法とは一線を画している。
 スキーマ療法をグループで実施するという新たな試みをまとめた本書では,境界性パーソナリティ障害当事者へのモードアプローチを中心に,グループスキーマ療法の実践方法を,実際の言葉遣いを再現した多くの事例とともに紹介する。さらにグループスキーマ療法の成否の鍵を握るバラエティ豊かなテクニック(体験的技法・認知的技法・行動的技法・イメージ技法)も,すぐにでも実施できるようわかりやすく解説する。

おもな目次

第1章 イントロダクション
第2章 グループスキーマ療法の概念モデル
第3章 スキーマ療法の介入の媒介・効果増大のためにグループの治療的要因を活用する
第4章 セラピストの役割―治療的再養育法を家族にまで拡大する
第5章 グループスキーマ療法の基本的な進め方
第6章 グループスキーマ療法の流れ[第1段階]―絆と感情調節の段階
第7章 グループスキーマ療法の流れ[第2段階]―スキーマモードを変容させる
第8章 グループスキーマ療法の流れ[第3段階]―自律性の獲得
第9章 当事者用ワークブックの内容と使用法
第10章 個人スキーマ療法とグループスキーマ療法の組み合わせ
第11章 グループスキーマ療法の治療的再養育法を通じて中核的感情欲求を満たす
第12章 境界性パーソナリティ障害に対する
第13章 結論とグループスキーマ療法の今後の展望