The Kohut Seminars/1987

ミリアム・エルソン編/伊藤 洸 監訳

新装版 コフート自己心理学セミナー

A5判 530頁 定価(本体8,500円+税) 2017年10月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1584-2

本シリーズは、コフートがシカゴ大学で行った講義とスーパービジョンをまとめた、彼をめぐる著作の中でもユニークな書である。第1巻では、その理論的背景についての概観が行われ、難解といわれたコフートの理論がわかりやすく述べられている。第2巻は<症例検討編>の前半であり、本書はその後半にあたる。共感をめぐるコフートの考え方、また聴衆からの質問に応えたコフートの融和性とエリクソンの自我アイデンティティの違いなど、興味つきない話題が盛り込まれ、自己の融和性に注目するコフートの視点が、“コフート”“症例提示者”“セミナー参加者”三者のやりとりを通して生き生きと伝わってくる。全3巻を合本し新装版として復刊。

おもな目次

1 (理論編)

  • 自己愛をめぐっての価値判断/自己愛と対象愛の分離した発達ライン/自己評価が形成される早期段階/共感的環境と誇大自己/自己評価を調節する心的構造の形成/賞賛する自己対象と理想化された自己対象/内在化された価値、理想、目標の獲得

2 (症例編1)

  • 自己評価の調整における、他者の賞讃に対する嗜癖的な欲求/自己評価欲求を反映する身体症状/移行期における身体症状の出現と後退についての理解をすすめるために/家族からの分離と、理想と目的を強化するための苦闘/共感的な理解を広げ、一つの態度を共有すること

3 (症例編2)

  • 自己評価を確立し、イニシャティブを回復するにあたっての共感の機能/情緒のこもった経験として傷つきやすさを理解すること/理想化転移(感謝)と心的構造の形成にあたってのその役割/行動化を自我の支配下から識別すること/行動化としての盗作/自己評価と理想