影山任佐著

犯罪学と精神医学史研究U

A5判 336頁 定価(本体6,000円+税) 2017年12月刊


 
 

ISBN978-4-7724-1601-6

 人間学を欠いた犯罪学は罔(くら)く,科学を欠いた犯罪学は殆(あやう)い。犯罪精神医学の展延と深化の追求のなかで著者が提唱してきた「総合犯罪学」から「統合犯罪学」への道程と,フランス精神病理学の泰斗アンリ・エーの器質・力動論を導きの糸に,犯罪学史・精神医学史の草叢にわけいり,没理論的精神医学の現状に抗して,犯罪学・精神医学の精緻化の鍵とその基盤となる人間学を探索する。有機的に重層する各章を通して,著者の壮大な理論的・実践的構想を垣間見る論集の第二弾。

おもな目次

第I部 犯罪学編

  • 第1章 「総合犯罪学」と「統合犯罪学」(統合理論・統合人間学)
  • 第2章 日本犯罪学会誕生と犯罪精神医学の先駆者―杉江 董
  • 第3章 第二期日本犯罪学会と葛藤犯罪学の先駆者―菊地 甚一

第U部 精神医学史編

  • 第4章 器質・力動論と有機・精神力動論的人間学
  • 第5章 用語「精神医学」をめぐって
  • 第6章 現代精神医学の現状
  • 第7章 Kraepelin Eの方法と目的の現代的意義
  • 第8章 解釈妄想病とKraepelinのParnoiaの変遷過程の分析
  • 第9章 「国政医学」と「国家医学」

第V部 精神保健編

  • 第10章 臨床犯罪学の重要性
  • 第11章 相模原障害者福祉施設大量殺人事件に思う

第W部 エッセイ編

  • 第12章 先達を偲ぶ
  • 第13章 読書の楽しみ
  • 第14章 中田 修―犯罪精神医学の泰斗

終章 司法精神医学雑感