編者代表:古賀靖彦/日本精神分析協会 精神分析インスティテュート福岡支部

現代精神分析基礎講座 第1巻

A5判 192頁 定価(本体3,800円+税) 2018年12月刊



ISBN978-4-7724-1663-4

 本『講座』は,講座と称していながら,限られた紙面で密度の高い内容を読者に提供したいとの編集委員の意図から,論文形式とした。そして,臨場感を補うために,各巻に「質疑応答」のコラムをいくつか設け,語り口調を再現した。この『講座』は聴衆の方々との合作であり,これまで「精神分析セミナー」にご参加頂いた臨床家の方々には深謝する。
 さて,これから,読者には聴衆になられたつもりで各講座に耳を傾け,考え,そして対話することで,ご自身の『講座』を創っていっていただきたい。(「刊行のことば」より)
 本巻から『現代精神分析基礎講座』は始まる。全5巻で構成された基礎講座のなかでも,第1巻は精神分析の基礎の基礎を紹介している。
 本巻に収められている講義の内容は,人の営みやこころの本質に関するベーシックな教養であり,こころの臨床家にとっての臨床活動の基盤となる知識や技術,姿勢である。それらは精神分析に限定されるものではなく,私たちが医療,心理,福祉,教育,矯正等でのこころにかかわる職務に携わっているなら,その基本として身につけていたいものである。(「第1巻の紹介」より)
 文章においても各々の講師の色がにじみ出ていると思う。講師の姿を思い浮かべながら読んでもらえると愉しいだろうし,講師の精神分析に対する姿勢,患者/クライエントに向かう姿勢も読み取ることができるだろう。治療者の人となりが,治療の進展に図らずも影響するものである。事例のビネットや症例経過には,その様相が描き出されていると思う。(「第1巻のおわりに」より)

おもな目次

刊行のことば 古賀靖彦
第1巻の紹介 松木邦裕
第1講 精神分析とは何か:北山 修
第2講 精神分析小史:前田重治
第3講 フロイト入門:北山 修
第4講 日本における精神分析:前田重治
第5講 無意識の発見:鈴木智美
第6講 夢と象徴:岡田暁宜
第7講 治療者の基本と治療の枠組み:鈴木智美
第8講 聴くことと話すこと――精神分析での耳の傾け方と言語的介入:松木邦裕
第9講 治療者−患者関係:松木邦裕
あとがき 鈴木智美

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