笠原麻里,日本トラウマティック・ストレス学会編集委員会責任編集

子どものトラウマ
アセスメント・診断・治療

A5判 204頁 定価(本体3,200円+税) 2019年6月刊




ISBN978-4-7724-1695-5

 虐待,ドメスティック・バイオレンス(DV),身体疾患,災害などによる子どものトラウマをどのようにケアし,治療に結びつけていくのか。
 本書では,第一線で子どものトラウマに携わる専門家たちが,たゆみない研究と実地の経験から得られた知見を惜しみなく提示する。
 第T部では,子どものトラウマについて,その歴史と診断概念の変遷を述べ,適切なアセスメントを行うための方法とトラウマ体験やPTSD症状をアセスメントする各種評価法が解説される。第U部で,虐待やネグレクト,DVなどの不適切養育の問題や子どものトラウマ症状をアタッチメントの観点から考察を加えて,養育者や周辺の人も含めた支援と治療につないでいき,第V部で,トラウマ体験を誘引とする素行障害や自殺行動といった重要なテーマにも言及する。

おもな目次

序文 笠原麻里
第T部 アセスメントと診断

  • 第1章 子どもの外傷後ストレス障害(PTSD)―その歴史と概念の変遷:臨床研究の黎明から2005年まで―廣常秀人
  • 第2章 子どものトラウマとアセスメント 亀岡智美
  • 第3章 子どもの心的外傷反応の評価・診断―主に単回性外傷体験の評価について― 荒木陽子
  • 第4章 子どものトラウマ反応―身体症状を中心として 舟橋敬一

第U部 アタッチメントの観点を治療につなぐ

  • 第5章 発達精神病理学からみたトラウマとアタッチメント 山下 洋
  • 第6章 被害体験を持つ虐待的な親への介入・援助―アタッチメントの観点を中心に― 森田展彰
  • 第7章 子どものアタッチメントとトラウマに焦点を当てた心理療法 西澤 哲
  • 第8章 トラウマと脱愛着―発達神経学的観点からみた乳幼児の解離― 紀平省悟
  • 第9章 子どもの性問題行動の理解と支援―アタッチメントとトラウマの観点から― 浅野恭子・野坂祐子
  • 第10章 児童養護施設における子どもたちの自伝的記憶―トラウマと愛着の観点から― 森 茂起

第V部 子どものトラウマの諸問題

  • 第11章 トラウマと素行障害 宇佐美政英
  • 第12章 精神発達の視点から見た子どもの自殺行動 笠原麻里