門本 泉著

加害者臨床を学ぶ
司法・犯罪心理学現場の実践ノート

四六判 240頁 定価(本体3,200円+税) 2019年7月刊




ISBN978-4-7724-1704-4

 「罪を犯した人、非行に走った人を助ける仕事というものは、市民としての善意と専門家としての倫理観や技能に依って立つものであり、正しく善く、人の役に立つ愛他的な行為である――これは、どこまで本当だろうか」
 逸脱と不適応から帰結した罪を見つめようとする加害者たち、みずからの価値観を問い返しつつ彼らと対話する臨床家、仲間との対話・多職種との協働・スーパーヴィジョンを通じてポジションを相互検証する専門家集団――交差する3つの観点を手がかりに、逸脱、適応と不適応、事件と罪、加害者臨床における契約の意味、問われる援助者のポジション、仲間・異業種との連携、スーパーヴィジョンの方法論まで、加害者臨床の本質に迫る実践レポートにもとづく臨床試論。

おもな目次

▼第1部 「あなた」=非行少年・受刑者という対象

  • 第1章 社会を困らせる“魅力的な”人々
  • 第2章 逸脱の理解――その核心と周辺
  • 第3章 適応と不適応
  • 第4章 事件と罪を見つめる
  • 第5章 逸脱の起源
  • 第6章 加害者臨床と「契約」

▼第2部 「私」=心理臨床家という主体

  • 第7章 私という主体−実体性
  • 第8章 援助者の「不実」
  • 第9章 利用可能性

▼第3部 「わたしたち」という関係

  • 第10章 仲間・異業種
  • 第11章 トレーニングとしてのスーパーヴィジョン
  • 第12章 薄氷の上のダンス

▼補遺 「別れ」について」