古賀靖彦編集代表/日本精神分析協会 精神分析インスティテュート福岡支部編

現代精神分析基礎講座 第4巻
精神分析学派の紹介2―自我心理学,自己心理学,関係学派,応用精神分析

A5判 200頁 定価(本体3,800円+税) 2019年11月刊




ISBN978-4-7724-1733-4

本『講座』は,講座と称していながら,限られた紙面で密度の高い内容を読者に提供したいとの編集委員の意図から,論文形式とした。そして,臨場感を補うために,各巻に「質疑応答」のコラムをいくつか設け,語り口調を再現した。この『講座』は聴衆の方々との合作であり,これまで「精神分析セミナー」にご参加頂いた臨床家の方々には深謝する。
さて,これから,読者には聴衆になられたつもりで各講座に耳を傾け,考え,そして対話することで,ご自身の『講座』を創っていっていただきたい。
(「刊行のことば」より)


『現代精神分析基礎講座』 第4巻は,以下のように構成されている。
「自我心理学」を最初に紹介することで,言わばフロイト直系の精神分析の伝統に触れることから始める。続いて,米国でのその後の展開として「自己心理学」と「関係精神分析」を紹介する。そして,そこから精神分析の「臨床応用分野」に視界を拡げる。

精神分析は,こころという具体的な構造や形態がないものをその対象としている。そのため,こころの機能的構造やその働き,そのこころに関わる精神分析的臨床作業を概念化,あるいはモデル化する試みが臨床的にも学問的にも必要である。そうしたモデル,概念を精神分析は創生し,改変を積み重ねてきている。
(「第4巻の紹介」より)


精神分析は,フロイトから始まっているが,その実践を重ねていくにしたがってさまざまな理論やアプローチが編み出され,臨床のなかで修正されてきている。
……このような歴史的な流れを知っていることは,目の前にいる傷つき悩み苦しむ患者/クライエントを,どう抱えることができるかの工夫の一助につながると思う。ひとのこころを理解し抱えるために,先達もそして現在の私たちも,実践から学び,議論と研鑽とを重ねている。
(「第4巻のおわりに」より)

おもな目次

刊行のことば 古賀靖彦
第4巻の紹介 松木邦裕
第1講 自我心理学―その基礎:前田重治
第2講 自我心理学の新展開:妙木浩之
第3講 情緒発達・ライフサイクル論:西園昌久
第4講 自己心理学:岡 秀樹
第5講 関係精神分析:岡野憲一郎
第6講 子どもの精神分析 その歴史:鈴木智美
第7講 子どもの精神分析的心理療法1:山ア 篤
第8講 子どもの精神分析的心理療法2:平井正三
第9講 集団療法について:権 成鉉
第10講 短期力動療法:妙木浩之
第4巻のおわりに 鈴木智美

関連書