Recovery from Trauma, Addiction,or Both

リサ・M・ナジャヴィッツ著/近藤あゆみ,松本俊彦監訳/浅田仁子訳

トラウマとアディクションからの回復
ベストな自分を見つけるための方法

B5判 344頁 定価(本体4,200円+税) 2020年1月刊




ISBN978-4-7724-1741-9

 本書は,トラウマとアディクション両方の問題を抱えた当事者が,治療者やカウンセラーの助けを得ることができない場合でも,自分自身で問題に取り組み回復の道を歩めるようにと「セルフヘルプ(自助)を第一の目的として書かれた治療ガイドであり,回復の援助となる多くの仕掛けや工夫が散りばめられている。
 各所に置かれた質問やエクササイズには,たとえ読者がひとりぼっちの部屋でこの本を開いていたとしても,信頼できる治療者やカウンセラーが傍らに腰かけてそっと支えてくれているような感覚を味わうことができるようにという願いが込められている。そして,全章にある当事者の示唆に富んだ短い体験談は,ときに険しく苦しい読者の回復の道を照らし続けてくれる希望の光である。このような意味で,本書自体に支援共同体としての役割が期待できるであろう。トラウマとアディクションに苦しむ人びとと家族,援助者のための実践的なワークブックである。

おもな目次

はじめに
エクササイズ一覧
1 トラウマやアディクションから回復するための一歩を踏み出す
2 スタートを切る
3 「物事はうまく収まる」――デイヴィッドの体験
4 それは医学的な問題であり,あなたは異常でも怠惰でも邪悪でもない
5 人はどのようにして変わるのか?
6 世間は学びに満ちている
7 自分の行動に注意を向ける
8 希望 対 現実
9 自分の進む道を見つける
10 自分はどういう自分になりえるのか
11 トラウマとアディクションに関連する言語
12 安全な対処をするたのスキル
13 社会的苦痛
14 自分自身に対する真の思いやり
15 トラウマとアディクションはなぜ一緒に起きるのか
16 自分自身を許す
17 身体と生物学
18 心が落ち着く場所に行く:グラウンディングのスキル
19 沈黙の文化
20 「意欲:ひとつの問題を梃子にして,別の問題を改善する」
21 形勢をよい方向に転じるための回復計画
22 子どもはみんな探偵である
23 再発をどう乗り越えるか
24 つながりに目を向ける
25 練習する
26 アイデンティティ:自分は自らをどう見ているか
27 認識:他者は自分をどう見ているか
28 成長する決意
29 凶悪な感情:憤怒,憎しみ,復讐心,恨み
30 想像力
31 癒しのイメージを創る
32 よいカウンセラーを見つける
33 2つのタイプのトラウマ・カウンセリング
34 傷ついた者だからこそ人に与えられるもの
35 「俺たちはみなどん底生活だが,そこから星を眺めているやつらもいる」
付録A 他者はどう手助けできるか―家族,友人,パートナー,スポンサー,カウンセラーへの提言
付録B リソース
付録C 過剰行動の評価尺度
付録D トラウマやアディクションに関する小テスト: 知識は力なり
監訳者あとがき(近藤あゆみ)