精神療法 第38巻第4号

特集 「あいまいな喪失」をめぐって
―医療・保健・心理・福祉領域における援助と支援において


B5判/150頁/定価(本体1,800円+税) 2012年8月刊


〈巻頭言〉金にはならない精神療法もある:牛島定信

特集 「あいまいな喪失」をめぐって―医療・保健・心理・福祉領域における援助と支援において

特集にあたって:福山和女
あいまいな喪失―存在と不在をめぐる不確実性―:南山浩二
「あいまいな喪失」と生きるための実践―認知症の人と生きる家族への支援に注目して―:井口高志
自死による曖昧な喪失を体験した子どもと家族へのケア:石井千賀子・左近リベカ
虐待と曖昧な喪失―親子分離から家族再統合へ―:加藤 純
児童の病気:友田尋子
自閉症の人たちにとってのあいまいな喪失:佐藤繭美
あいまいな喪失を抱える家族―小児がんで子どもを亡くした親やきょうだいを亡くした子どもの体験―:金子絵里乃
離婚・関係の解消による喪失―情緒的離婚から心理的離婚へ―:平木典子
家族における心理的不在のわりきれなさをめぐって:中釜洋子
支援者支援にみる喪失のあいまい化:福山和女
〈エッセイ〉
死が明確な喪失になること:高野 晶
曖昧な喪失についての断章:山中康裕
喪失には自立・自律の意味がある:牛島定信
「曖昧」と「喪失」:飛鳥井 望

〈研究報告〉

寛解後疲弊病相における苦悩の強かった2症例―過敏内省型(関根)の下位類型としての「葛藤苦悩型」の提唱―:小川 優

〈連  載〉

リハビリテーション関係論への招待 第11回 プロシューマーと専門職との協働―日米のインタビュー調査から―:相川章子
森田療法を学ぶ:最新技法と治療の進め方 第8回 治療の実践―治療の後期と終了―:北西憲二

〈シリーズ/ケースの見方・考え方31−2〉

モーズレイモデルによる過食症の認知行動療法―40歳代の主婦の一例―:村上千恵子・中里道子・清水栄司

〈書  評〉

伊藤良子著 『心理療法論』:小坂和子
東 斉彰著 『統合的観点から見た認知療法の実践』:井上和臣
瀧井正人著 『糖尿病の心療内科的アプローチ』:山中康裕
ジョーン・ラファエル−レフ編 『母子臨床の精神力動』:鈴木智美
藤山直樹著 『精神分析という語らい』:衣笠隆幸
G・O・ギャバード,E・P・レスター著 『精神分析における境界侵犯』:鈴木智美
福井 至編著 『図説 認知行動療法ステップアップ・ガイド』:北西憲二
松木邦裕著 『不在論』:北山 修
田嶌誠一著 『心の営みとしての病むこと』:八巻 秀

〈Review of Books Abroad〉

Stephen R. Lankton : Tools of Intention : Strategies that inspire change.:上地明彦

〈海外文献抄録〉

齋藤 薫・他

〈追  悼〉

新福尚武先生のご逝去を悼む:西園昌久
新福尚武先生を悼む:北西憲二

〈学会の印象〉

日本子ども虐待防止学会第17回いばらき大会:下泉秀夫
日本精神分析学会第57回大会:池田暁史
第52回日本児童青年精神医学会総会:田中 究

〈かたるしす〉

    子どもと家族のケアについて学ぶ

    平成23年3月11日の東日本大震災では,行方不明者の数が3千人以上におよび,さらに,福島では放射能問題により故郷を離れ,母子疎開を余儀なくされている現状があります。海外では,家族が行方不明になることは「あいまいな喪失(ambiguous loss)」と呼ばれ,リスクを抱えた子どもと家族に特有な問題が生じるといわれています。この度,「あいまいな喪失」に関わる支援の世界的な第一人者であり,行方不明者家族などへの多くの支援経験をもつミネソタ大学のPauline Boss博士を被災地にお招きし,福島での講演会と仙台でのワークショップを開催します。どうぞ奮ってご参加下さい。

    Pouline Boss博士 講演会
    日時:平成24年12月1日(土曜日)午後1:30〜4:30
    対象:教育・心理・福祉・医療・看護専門職,支援に携わる専門家など
    場所:コラッセふくしま401会議室(福島県西口より徒歩3分)福島市三河南町1-20 電話024-525-4089
    申し込みは,福島大学大学院人間発達文化研究科生島浩研究室まで,FAX:024-548-5172でお願いします。

    Pouline Boss博士 ワークショップ
    日時:平成24年12月3日(月曜日)午前9:30〜12:30午後1:30〜4:30(計6時間)
    対象:行方不明者家族の支援に関心のある医療・心理・福祉専門職,支援に携わる専門家など
    場所:東京エレクトロンホール宮城(地下鉄「匂当台公園」駅より徒歩2分)仙台市国分寺3-3-7 電話022-225-8641
    申し込み方法は,JDGSのウェブサイト(http://jdgs.jp/)に掲載されます。

    (主催) JDGS(Japan Disaster Grief Support )プロジェクト
    (共催)日本家族研究・家族療法学会 東北大学実践宗教学寄附講座