『臨床心理学』増刊第3号

スクールカウンセリング
経験知・実践知とローカリティ

B5判 250頁 定価(本体2,400円+税) 2011年8月刊


ISBN978-4-7724-1215-5

 従来のスクールカウンセラーおよびスクールアドバイザーに加え,スクールソーシャルワーカーが参入するスクールカウンセリング事業は,児童・生徒への心理カウンセリングと教職員への心理コンサルテーションを主軸とし,昨今の「いじめ・不登校・ひきこもり」の問題の深化を受け,日々流動的な状況にある。
 『臨床心理学』増刊第3弾では,このようなうねりのなかにあるスクールカウンセリングをラディカルに問い直し,スクールカウンセリングの歴史・制度論,現在スクールカウンセラーに本当に求められていること,多職種との協働の可能性と方法,スクールカウンセリングとローカリティ(地方色),そして今後の長期的な課題など,経験知・実践知・臨床知を蓄積してきたスクールカウンセリングを包括的に問う一冊となる。

おもな目次

T 座談会スクールカウンセリングの現在:村山正治・森岡正芳・梶谷健二・嘉嶋領子

U スクールカウンセリングの歴史・制度論

    スクールカウンセリング事業の展開:村山正治 スクールカウンセラーの雇用形態・勤務形態:鵜養啓子
    私学のスクールカウンセリング―進学校/問題校:礒貝京子
    国立附属学校でのスクールカウンセリング:吉田圭吾
    (財)日本臨床心理士資格認定協会による
     私学スクールカウンセリング事業:藤原勝紀
    スクールカウンセラー制度のこれから:鵜養美昭

V 経験知・実践知集成T―スクールカウンセラーであるということ

    教育とスクールカウンセラー:倉光 修
    大学院における養成プログラム:福田憲明
    スクールカウンセラーの訓練とスーパーヴィジョン:嘉嶋領子
    スクールカウンセラーが学校に行きたくないとき:吉村隆之
    初心者のこころがまえ:梶谷健二
    教員との関係をどう創るか:伊藤美奈子
    親との関係をどう創るか:徳田仁子
    訪問カウンセリングのポイント:長坂正文
    発達障害児への対応を巡って:馬殿禮子
    スクールカウンセリングにおける緊急支援:窪田由紀
    コミュニケーションのとりにくい保護者との関係:若島孔文・野口修司
    学校風土・学級風土の視点から見たスクールカウンセラー論:伊藤亜矢子
    非行・虐待・いじめ・不登校:東 千冬
    コーディネイター論:岡本淳子
    スクールカウンセラーがが読んでおくべき文献ガイド:滝口俊子
    教師のメンタルヘルス:落合美貴子
    最近の研究成果:本間友巳

W 経験知・実践知集成U―多職種協働

    特別支援教育とスクールカウンセラー:石田陽彦
    学校心理・発達心理の「実践」から:渡部千世子
    精神科医療とスクールカウンセリングのかかわりについて:花澤 寿
    教師と臨床心理士のダブルライセンス:末内佳代・小坂浩嗣
    学校とスクールカウンセラーをつなぐ;木下忠恭・山下一夫
    現場でのネットワークづくりの工夫;伊東孝郎
    学校における転移/逆転移と倫理的問題;鈴木 誠
    ソーシャルワーカーとの協働:良原惠子
    教師から見たスクールカウンセラーとの協働:村田昌俊

X 経験知・実践知集成V―地方の時代

    スクールカウンセリングにおける実践知:森岡正芳
    地方の時代と変動期のスクールカウンセラー事業の発展に向けて:村山正治
    コミュニティとしての学校・地域の中の学校:羽下大信
    地域の教育臨床の立場から:間宮正幸
    地方の時代の実践例@―教育委員長の立場から:古賀靖之
    地方の時代の実践例A:宮崎洋子
    東日本大震災における心理カウンセラーの体験を通して:木村太一