臨床心理学 第17巻第3号


特集 心理専門職も知っておきたい精神医学・医療の現在


B5判/160頁/定価(本体1,600円+税) 2017年5月


 
 
定期購読

特集:心理専門職も知っておきたい精神医学・医療の現在

1 総論

  • 「大きな物語の終焉」以降の精神医学・医療の現在:江口重幸
  • 戦後日本の精神医学史―ガラパゴス化と精神病理学が花開いた70年代:黒木俊秀
  • 精神医療の在り方をめぐる世界の潮流:伊藤弘人
  • 他職種連携の視点―看護と心理臨床の協働への期待:広瀬寛子

2 各論:精神医学・医療の過去と現在

  • T−診断とアセスメント
  •  精神疾患診断のパラダイム・シフト―カテゴリーからディメンジョンへ:黒木俊秀・本村啓介
  •  認知症と精神障害―精神病理学と生物・心理・社会モデルの哲学:石原孝二
  •  精神医療の現場では,どのような心理検査が必要とされるのか:深尾憲二朗
  •  変わりゆく発達障害の概念:岡田 俊
  •  「神経症」の脳画像研究が心理臨床に寄与すること:中尾智博
  •  精神疾患の早期発見・早期介入:井上直美・水野雅文
  • U−治療と支援
  •  精神科薬物療法の効用と限界―薬物療法は,薬を介する心理療法である:黒木俊秀
  •  統合失調症に対する認知行動療法の効用と限界:石垣琢麿
  •  わが国におけるオープンダイアローグの可能性:斎藤 環
  •  トラウマへの理解とアプローチ―子ども期の逆境体験に焦点を当てて:西 大輔・臼田謙太郎・白川美也子

V−制度と社会

  • 我が国の地域精神医療の課題―アウトリーチの実践からの報告:岩谷 潤・下平美智代・伊藤順一郎
  • 電通事件とストレスチェック―予防精神医学の台頭:北中淳子
  • 医療観察法医療における心理専門職のプレゼンス:壁屋康洋
  • 当事者研究が精神医学に与えた影響:向谷地生良

3 コラム

  • 脳科学と精神分析学の架橋:加藤隆弘
  • グレイゾーン診断を抱える:村上伸治・青木省三
  • 精神科医との付き合い方:妙木浩之
  • 精神科医からスーパーヴィジョンを受けること:石橋大樹
  • 医療現場における心理専門職育成:佐山真之・井原 裕

投 稿

  • 原著論文
  • 企業におけるメンタルヘルス対策の効果・役割への従業員の期待と勤務先の組織要因および個人要因との関連についての検討:向江 亮・下山晴彦
  • 児童相談所における実践と課題―自閉症スペクトラム障害,注意欠如障害と診断された女児への自己管理行動の形成支援:佐々木大樹

連続講座

  • たのしいからだ―地上環境の身体論(7) 「天使主義的虚偽」:野中哲士

リレー連載

  • 臨床心理学・最新研究レポート・シーズン3(6) 「最近接領域の現象学―臨床経験はどこまで拡張できるか」:稲垣 諭
  • 主題と変奏―臨床便り(26) 「最後の1 個」問題―留学生と見た日本人の謎」:高松 里

書 評

  • 柴山雅俊 著 『解離の舞台―症状構造と治療』 (評者:福井義一)
  • アントニー・C・モスほか 著 『アディクションのメカニズム』 (評者:伊藤絵美)
  • 石原孝二ほか 編 『精神医学と当事者』 (評者:厚坊浩史)
  • ゲオルク・ノルトフ 著 『脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る』 (評者:岡野憲一郎)