蜂矢英彦,岡上和雄監修

精神障害リハビリテーション学 POD版

編集委員会(*編集代表)
安西信雄*,池淵恵美,伊勢田堯,岩崎晋也,江畑敬介,大島 巌,
荻原喜茂,田中英樹*,渡嘉敷暁,野中 猛*,松為信雄*,丸山 晋

A5判/360頁/定価(本体5,000円+税) 2014年12月刊


ISBN978-4-7724-9016-0

 本書は精神障害リハビリテーションについて,その考え方と枠組みを呈示し、対象者のニーズに対応した合理的かつ効果的な援助技法と治療・支援プログラムの全体像を示すことを目的に、わが国における当代一流の実践家や研究者が協働して執筆にあたったものである。
 多職種共働(multi-disciplinary)を旗印として結成された日本精神障害者リハビリテーション学会では、精神障害リハビリテーションの基礎をなす心理社会的治療・援助の方法論の急速な発展を受け、実践に重点をおいた学問体系としての「精神障害リハビリテーション学」をうち立てるべく、本書の編纂に取り組んだ。それは、各職種ごとに蓄積されて来た豊富な経験を統合し、理念と活動,創造性と実証性が重ね合わされた地点に共通の基盤(プラットフォーム)を形成する試みである。
 精神保健福祉士資格取得を目指す者や学生、初心者の学習に役立つことはもちろん,ベテランにとっても各人の実務経験が体系的に整理でき,実践の指針として役立つものになろう。
 わが国における精神障害リハビリテーションのグローバルスタンダード。
 日本精神障害者リハビリテーション学会の特色は,精神医学的リハビリテーション関係者にとどまらず,保健・福祉・教育・労働までの各領域にわたるリハビリテーション専門職を加えた学際的な学会であることであるが,どちらかと言えば経験論に頼ってきたリハビリテーション領域でも,これを一般化,普遍化していくためには,共通の言語による学際的研究が必要となる。この領域の変化はなお流動的であり,日進月歩の状況であるが,現在の時点でのスタンダードを示しておきたい。

蜂矢英彦(序章より)

 精神障害のリハビリテーションに関する体系的な記述が,それも技法を重視しつつ,各職種の協力によって現実のものとなった意味は大きい。歴史的な一里塚である。
 本学会は言ってみれば,木をみるのではなく森をみるための学会であるから,そこから生まれたテキストないし基本的な簡約叢書とでも言うべき本書は,精神障害のリハビリテーション全体を反映したものでなければならない。

岡上和雄(終章より)

おもな目次

      序 章

    第Ⅰ部 精神障害リハビリテーションの基本的枠組み

      第1章 歴史と概念
      第2章 障害の構造
      第3章 理念と視点
      第4章 回復と支援のプロセス

    第Ⅱ部 精神障害リハビリテーションの方法と展開

      第5章 精神障害者の実態とニーズ
      第6章 評 価
      第7章 リハビリテーションサービス
      第8章 支援技法
      第9章 リハビリテーション資源

    第Ⅲ部 精神障害リハビリテーションの実際【事例編】

      第10章 精神障害リハビリテーションの実際【事例編】

      終 章

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