影山任佐著

アルコール犯罪研究 POD版

A5判 296頁 定価(本体6,000円+税) 2017年6月刊


 
 

ISBN978-4-7724-9029-0

 アルコール症、いわゆる慢性アルコール中毒は、大麻や有機溶剤とともに酩酊状態を生み出す。そしてその状態で傷害や殺人が行われたとき、酩酊の程度を裁判で勘案して、責任を軽減したり免除するのが慣行である。
 その酩酊状態の診断にスイスのハンス・ビンダーの分類が、中田修・新井尚賢によって取り入れられ、また本書の著者であり中田門下である影山によって、「アルコール酩酊下における情動の責任能力」が論じられてきた。
 本書には上に述べた「アルコール症」(2章)やひろく「酩酊」(1章)の犯罪が紹介され、とくに「責任能力」(4章)はビンダーの解説も含めて本書の総頁の半分近くが割かれている。
 5章の「酩酊犯罪鑑定事例」では、犯罪の型が網羅的に紹介されている。とりわけ著者が行った飲酒試験の模様がつぶさに述べられ、加えて著者が提唱する酩酊の多軸的層構造的分析が補足されている。
 アルコール犯罪研究の最前線を収載した、精神医学者、法律関係者必読の書である。

おもな目次

序 中田 修
■酩酊と犯罪
■アルコール症と犯罪
■酩酊と自殺
■酩酊犯罪と責任能力
■酩酊犯罪鑑定事例
■アルコールおよび酩酊犯罪者の処遇