Traite des hallucinations

アンリ・エー著/宮本忠雄,小見山実監訳/関 忠盛,阿部恵一郎,中谷陽二,吉沢 順訳

幻覚W POD版
器質・力動論1

A5判/256頁/定価(本体8,000円+税) 2017年3月刊


ISBN978-4-7724-9033-7

 本書は,H・エイの大作“Traite des hallucinations”の中でも中心をなす部分であり,エイの精神医学の体系が完成された形で表現されている。
 エイは,ジャクソンの思想を精神医学に適用し,神経と精神の層理論を説く。そして,フロイト,ブロイラー,ジャネら多くの先人の研究,同時代の膨大な文献を昇華し,独自の理論体系を構築した。本巻においてその幻覚モデルが理論的に詳細に展開され,「心的身体の構造と組織化」と表現される器質力動論の全貌がここに明らかになる。
 病理現象として,精神医学における重要なテーマである「幻覚」を解明するための最重要文献といえよう。

おもな目次

抗幻覚的心的組織化の構築的モデル

  • A.組織化の理念。心的存在の組み立てられ階層化された構成単位
  • B.心的身体の認識論および組織化
  • C.現実の抗幻覚的システムの存在論的諸様態としての意識存在の諸構造
  • D.感覚器官の機能と意味(知覚の構造)

幻覚現象のアノミー構造(1)(幻覚の性質と定義)

  • A.幻覚を正常な心的生活の変異に還元することはできない
  • B.幻覚現象の異種性(もしくはアノミー)の形式的特徴
  • C.「アノミー的」性格を含む幻覚の定義

幻覚の自然な分類