山中 寛著

ある臨床心理学者の自己治癒的がん体験記 電子書籍版
余命一年の宣告から六年を経過して

四六判 192頁 定価(本体1,600円+税) 2016年6月刊



 「ステージWの告知から6年,私は「がん」とともに生きている」
 本書は,スポーツカウンセラーとしてオリンピックにまで帯同した経験を持つ著者(臨床心理学者)が,みずからの壮絶ながん体験を告白。自己治癒のためのがんとのつき合い方を公開したものである。
 まず,告知から手術をへて,西洋医学的標準治療からバイオ・サイコ・ソーシャル・スピリチュアルなホリスティック医療へと移行していく過程が詳しく語られる。そして著者は,臨床心理学者として自己の主体的努力を志向し,漸進性弛緩法,動作法,リラクセーション,自律訓練法,イメージ療法などさまざまなアプローチによって自己治療的な方法論を実践している。そいて,この自己治療的体験が,生理学的にも心理学的にも著者の肉体に功を奏したのである。
 こころとからだの調和を図ることによって,がんに対する不安や恐怖を取り除き,新しい自分を見いだすための希望の書。

おもな目次

第1章 私の臨床心理学観

  • 1 心理療法の目的
  • 2 ひとの存在次元と心理療法
  • 3 心身相関の捉え方
  • 4 心身一元現象を生きる

第2章 私のがん体験

  • 1 がん発見前の生活
  • 2 告知から手術まで
  • がん発見―自己観察記録ノートをつけ始める/告知から手術前まで―怒りと失望/手術から術後まで―予期しなかったアレルギー反応
  • 3 標準治療からホリスティック医療へ
  • 4 これまで実践してきたホリスティック医療
  • 5 ホリスティック医療の効果

第3章 “がん”との付き合い方―不安・恐怖を中心に

  • 1 自己観察法
  • 2 漸進性弛緩法―がん体験者からトップアスリートまで
  • 3 自律訓練法
  • 4 イメージ法
  • 5 動作法
  • 6 スピリチュアル体験―九死に一生を得る体験

第4章 がん体験によるこころの変容

  • 1 スピリチュアル体験がもたらす構えの変容
  • 2 心的構えによるがんの治療効果
  • 3 死の受容から生の躍動へ
  • 4 からだのスピリチュアリティ
  • 5そして、祈る